●RTD(Resistance temperature detector)
→PTセンサ
●渦巻ポンプ
ポンプの形式のひとつ。ポンプ室(ケーシング)の中の羽根車(インペラ)が回転することで流体に遠心力を与え、その力を圧力に変換して流体を吐出する。大きな流量を発生するが、高い圧力は得ることは難しい。高い圧力が欲しい場合には、インペラを何枚も多段に設置したタイプがある。
低揚程、高流量用のポンプ。
●カスケードポンプ
→タービンポンプ
●渦流ポンプ
ポンプの形式のひとつ。ポンプ室(ケーシング)の中の羽根車(インペラ)が回転することで流体に遠心力を与え、その力を圧力に変換して流体を吐出する。セントリフューガルポンプと同様に遠心力で流体を吐出するポンプであるが、セントリフューガルポンプのインペラに対して、羽の枚数が多く、ポンプ室(ケーシング)に対する隙間(クリアランス)が狭く設定することで、より高い吐出圧力を得ることができる構造となっている。
セントリフューガルポンプとベーンポンプの中間の圧力、流量特性が得られる。
中揚程、中流量のポンプ。
●ギアポンプ
ベーンポンプと同様PD型(容積式)のポンプで、一対の歯車が噛み合いながら回転し、その隙間で流体を押し出すことで吐出するポンプ。
高揚程、低流量のポンプ。
●逆止弁
→チェックバルブ
●軸封装置
ポンプは流体が通るポンプ室内の羽根車(インペラ)と外部の電気モータのシャフトが連結され、羽根車を回転させることで、流体を吐出する。水などの流体はモータシャフトを伝わって電気モータに入ると漏電などの故障の原因となるので、ポンプ室とシャフトのシール機構を持つ必要がある。
これを軸封装置と呼ぶ。
メカニカルシールタイプ、マグネットカップリングタイプなどがある。
●セントリフューガルポンプ
→渦巻ポンプ
●タービンポンプ
→渦流ポンプ
●チェックバルブ
流体の逆流を防止するための機器のこと。一方向のみに流体を流すことができる。
●DIフィルタ
水中の残存イオンを除去するためのイオン交換樹脂が充填されたフィルタのこと。DIはDeionizedの略でDI Waterは脱イオン水(純水)[イオンを除去した水]を意味する。
●DCキャンドポンプ
モータとポンプを一体化したシールレス構造のポンプ。外部漏れの全くない構造で小型化できる。モータはDCブラシレスモータを使用。
●電磁弁
電磁石の力でプランジャ(鉄心)を動かすことで、流体の流れのON/OFFや方向を切り替える部品のこと。
●配管抵抗
パイプや弁などで構成された流路に水などの流体を流すと、それら機器と流体の間の摩擦によって発生する圧力差を配管抵抗と呼ぶ。類似の言葉として圧力損失もある。
●パーティクルフィルタ
ゴミなどの粒子(パーティクル)を除去するためのフィルタのこと。
●フローセンサ、フロースイッチ
流体の流量を監視する部品。フローセンサはリニアに流量を計測する。フロースイッチは、一般に設定した流量になった時にスイッチを動作させるだけの機能を持ち、流量を計測する機能は持たない。
●ベーンポンプ
ポンプの形式のひとつ。ポンプ室内のローターにベーンが設置されて、ポンプ室内壁に接触しながら回転することで、ベーン、ローター、ポンプ内壁で囲まれた体積分を押し出し吐出させるポンプ。PD(容積式)ポンプの一種。
高揚程、低流量のポンプ。
ベーンがポンプ内壁とスライドするため、磨耗粉が発生する。
また外来のゴミなどの異物に弱い面がある。
●ポンプ入熱
ポンプを運転することによって発生する、循環回路に与える熱量のこと。循環回路全体にかかる熱量を計算するにおいて、被冷却対象の発熱とともにポンプが発生する熱量も検討にいれる必要がある。
ポンプはモータへの電気入力を流体の運動エネルギーに変えて、流体を循環させる。その運動エネルギーは配管内の圧力損失を受けることで減衰して、最終的に全ての運動エネルギーは熱として循環液に放出されることになる。
ポンプの形式によって違いはあるが、概略の計算ならばポンプの公称出力をポンプからの入熱として問題ない。
●ポンプ能力、送水能力
ポンプの送水能力は、どの圧力(揚程)の時どれだけの流量が流せるかで表される。
圧力と流量の関係を示す特性曲線(ポンプカーブ)は、ポンプの形式で異なり、用途に合わせて適切であるか確認する必要がある。
●マグネットポンプ
軸封装置にマグネットカップリングを使ったポンプの総称。
ポンプ室の内部のローターとモータシャフト側に設置した永久磁石とをポンプ室の壁を隔てて磁力でカップリングさせることで、回転をポンプ室内のローターに伝える。完全にポンプ室を分離できるために、外部漏れの全くない構造となる。
マグネットカップリング部が大きく必要であるのでメカニカルシールタイプに比べて小型になりにくく、コストも高い。
●メカニカルシールポンプ
軸封装置にメカニカルシールを使ったポンプの総称。
モータ軸側に設置された回転するシール部とポンプ室側に設置された固定シールが回転しながら面接触することで流体をシールする。従って原理的に若干の流体が外部に漏れる。
経時変化により漏れ量が増大するので定期的にシール部の交換が必要。
モータシャフトとインペラは直結している高い軸動力の用途で使用できる。
●揚程、圧力
ポンプの能力を表現する時に、揚程(単位m)が圧力の代わりに使われることが多くある。揚程は、そのポンプが流体を何mの高さまで持ち上げられる力があるかを示した数値のことである。
揚程に流体の密度を乗じた数値が圧力になる。例えば揚程10m発生させるポンプで水を使用した場合は、水の密度1kg/Lを乗じて、単位を整理すると1kgf/cm2(0.1MPa)の圧力が発生することになる。
密度の大きい流体を使用した場合は、揚程が同じでも現れる圧力は高くなる。
●リリーフバルブ
一次圧力が設定以上になった時、弁が開き二次側に圧力を逃がす機能のバルブのこと。
●レベルスイッチ
液体タンク内の液面位置を検出するためのスイッチのこと。
様々な形式があるが、浮き子(フロート)が浮くことでリードスイッチ(磁気スイッチ)をON/OFFさせるタイプが一般的。